本記事では、e-Taxを利用した確定申告の方法や事前準備について詳しく解説します。具体的には、e-Taxを使った確定申告の手順、必要な書類や情報、そしてスムーズに申告を行うためのポイントに焦点を当てます。これにより、初めての方でも安心してe-Taxを活用できるようになることを目指します。
e-Taxは、所得税や消費税などの国税に関する申告、申請、納税をオンラインで行うためのサービスです。このシステムを利用することで、税務署に直接足を運んだり、郵送する手間を省くことができ、自宅から簡単に確定申告を行うことができます。e-Taxは、手続きの簡素化や時間の節約を実現し、非常に便利なツールです。
無料ダウンロード確定申告とは、1年間の所得を国に申告し、所得税を確定するための重要な手続きです。この手続きでは、1月1日から12月31日までの間に得た給与、売上、資産運用による収入を、翌年の2月16日から3月15日の期間に申告します。確定申告を行うことで、正確な税額が算出され、過不足のある税金の精算が行われます。これにより、適切な納税が実現されるのです。
提出期限:2025年2月17日(月)~ 2025年3月17日(月)
e-Taxで対応可能な手続きは以下の通りです。
e-Taxで確定申告をするには、以下4つの事前準備が必要です。
「電子証明書の取得」の際に必要なマイナンバーカードの作成は時間を要する場合があります。確定申告の時期に焦らないように余裕をもって準備しましょう。
e-Tax無料ダウンロードPCからe-Taxを利用する場合はWeb版とダウンロード版の2種類、スマホから利用する場合はe-Taxソフト(SP版)が用意されています。国税庁の推奨する環境に該当しているか、事前に確認のうえ把握しておきましょう。
Web版の推奨環境は以下の通りです。
OS | ブラウザ | PDF閲覧 |
Microsoft Windows 10 | ・Microsoft Edge
・Google Chrome |
Adobe Acrobat Reader DC |
Microsoft Windows 11 | ||
Mac OS 11.0 | Safari 16.4 | |
Mac OS 12.0 | ・Safari 16.4
・Safari 17.0 | |
Mac OS 14.0 | ・Safari 17.0 |
e-Taxをスマホから利用する場合の推奨環境は以下の通りです。
端末 | OS | バージョン | ブラウザ |
Android | Android | ・Android 11.0~14.0 | Google Chrome |
iPhone | iOS | ・iOS 15.7
・iOS 16.6 ・iOS 17.0 |
iOS Safari |
iPad | iPadOS | iPadOS Safari |
e-Taxの利用には、データの作成者と送信されたデータが改ざんされていないかを確認するための「電子証明書」が必要です。電子証明書には、主にマイナンバーカードが利用されています。
マイナンバーカードを発行済みであり電子証明書が有効であれば、事前に準備するものはありません。これからマイナンバーカードを発行する場合は、申請から発行まで3週間から1ヶ月ほどかかるため、早めに準備しておきましょう。
マイナポータル無料ダウンロードe-Taxを利用するためには、16桁の利用者識別番号を取得する必要があります。e-Taxのログイン画面から利用者情報を登録して取得する方法や、税務署にて対面で取得する方法などがあります。
e-Taxを利用して確定申告を行うには、以下2つの方法から自身がやりやすい方法を選択してください。
確定申告の方法 | 提出方法 | メリット | デメリット |
e-Tax対応の会計ソフトを利用する | 会計ソフトで作成後、e-Taxと連携したうえで提出 | 書類作成・提出・記帳までひとつのソフトで対応可能 | e-Taxに対応した会計ソフトを用意しなければならない |
e-Taxと会計ソフトを利用する | 会計ソフトで作成後、e-Taxから提出 | 会計ソフトさえあれば簡単に確定申告書を作成可能 | 会計ソフトのデータをe-Taxに読み込ませなければならない |
スマホで国税庁のウェブサイトから作成する | 国税庁のWebサイト(スマホ版)で作成後、e-Taxソフト(SP版)から提出 | 確定申告書の作成と申告がスマホのみで完結可能 | 青色申告決書・収支内訳書の作成はスマホから可能だが帳簿作成・集計は別途必要 |
PCで国税庁のサイトから作成する | 国税庁のWebサイト(PC版)で作成後、e-Taxから提出 | 会計ソフトがなくても確定申告書・青色申告決書・収支内訳書を作成可能 | サポート窓口が少なく帳簿作成・集計も別途必要 |
2023年1月から、青色申告決算書・収支内訳書がスマホで作成可能になりました。スマホでe-Taxの申告を行う際は、国税庁の「確定申告書作成コーナー」から確定申告書を作成してください。
なお、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホとマイナンバーカードを使ってe-Taxを利用する場合、「マイナポータルアプリ」をインストールする必要があります。
確定申告書の作成後は、【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)の「e-Taxソフト(SP版)を利用するにあたって」を参考に利用登録などの手続きを行いましょう。
e-Tax無料ダウンロードPCからe-Taxの申告を行う際も、スマホと同様国税庁の「確定申告書作成コーナー」から確定申告書を作成しましょう。帳簿の数値を入力するだけで簡単に作成できるので、電子機器の操作が苦手な方にもおすすめです。
PCから作成した確定申告書は、利用者登録さえ終えていればそのままe-Taxで申告できます。
スマホやPCから確定申告を終えたあとは、e-Taxからデータ送信後の審査結果(受信通知)や、還付金処理の状況を確認できます。納税が必要な場合はe-Taxのメッセージボックスから納税手続きを進められるため、スマホやPCのみで確定申告から納税までが完結します。